2014年 08月 10日
夏の尾瀬ヶ原~尾瀬沼を歩く
 8月7日から9日まで尾瀬へ行ってきました。
台風11号などで天気が心配だったので、早朝、マイカーで北陸~関越道を走り沼田から尾瀬戸倉へ入った。
戸倉から鳩待峠まで交通規制のため定期バスを利用し、午前10時過ぎに「鳩待峠」をスタートする。心配していた天候は曇りがちだが青空がのぞき歩くには絶好のコンディションだ。
 入り口の泥落としマットで靴底に着いた下界の植物の種をぬぐった後、「山の鼻」まで整備された木道を200m位、下り、尾瀬ヶ原に入る。
平日だったのでハイカーは少なくビジターセンターなどの休憩所は閑散としていた。
標高1400mの尾瀬ヶ原は涼しく、とても爽やかだ。高原に吹く風は草花を揺らし、汗ばんだ体をやさしく包みこむようで気持ちがいい。
 至仏山を背に真っ直ぐ伸びる木道を歩き、「牛首分岐」からは当初予定していた「竜宮」に進むルートを変更し、「ヨッピ吊り橋」へ向かう。
このルートを歩く人は殆んど見当たらず、広大な尾瀬ヶ原を独り占め(二人占め)しているようで、完全に自然の中に溶け込んでしまった。
ヨッピ川に架かる「ヨッピ吊り橋」を渡り「東電小屋」で休み、「赤田代分岐」を右折、しばらく歩くと「見晴」と呼ばれる「下田代十字路」に着く。ここにある山小屋「弥四郎小屋」で今夜はお世話になる。
小屋について間もなく黒い雲が広がり小雨が降り始め、さらに夕方には雷が鳴り激しい雨になってしまった。早めに到着して助かった。
 翌朝、今日も早朝スタート。深い霧に包まれた樹林帯の中を登り「白砂峠」を越えると視界が一気に開け「白砂湿原」に出て、すぐ尾瀬沼の「沼尻休憩所」に着く。
ここから尾瀬沼北岸道を通り、「大江湿原」を過ぎると尾瀬沼ビジターセンターにでる。尾瀬沼を樹幹から眺めながらさらに進み、尾瀬沼休憩所がある「三平下」に着く。
 ここで尾瀬沼と別れ今回のコースでもっとも標高が高い「三平峠」を超えるが、この辺りから雲行きが怪しくなり雨が時々降り始める。雨具を付けるほどでもなく折りたたみ傘をさして、「大清水」までのなが~い下り坂を下った。
この下り坂はきつかった。木道あり、ごろ石あり、むき出しの根っこがある坂を、痛みを感じてきた爪先をかばうように歩き「一之瀬休憩所」にたどり着いた。
ここまで来れば「大清水」まで3.5㎞・50分の道のりだ。「一之瀬休憩所」から「大清水」まで試験運行中の低公害車が走っていたが、自分の足で予定通り「大清水」に無事にゴールすることができた。
休憩後、戸倉の駐車場まで定期バスに乗り戻った。雨も上がっていた。

 1.歩いた距離・時間
    初日:鳩待峠~見晴まで 10.5㎞ 3時間35分
    二日目:見晴~尾瀬沼~大清水まで 16㎞ 5時間40分

  2.ウオーキングルート図
    クリックすると大きく見えます。
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  3.コース縦断図   クリックすると大きく見えます。
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  4.実績行程
    ≪初日≫
      4:30 マイカーで自宅を出る
      9:30 尾瀬戸倉着 第一駐車場に駐車
      9:40 定期バスで鳩待峠
     10:10 鳩待峠スタート 
     11:10 山の鼻ビジターセンター・・・・小休憩(早めの昼食)
     12:15 牛の首分岐
     12:55 ヨッピ吊り橋
     13:10 東電小屋・・・・・・小休憩
     13:45 見晴・弥四郎小屋着

    ≪二日目≫
      6:30 弥四郎小屋スタート
      7:50 白砂峠
      8:00 白砂湿原
      8:20 尾瀬沼の沼尻休憩所・・・・小休憩
      9:30 尾瀬沼ビジターセンター・・小休憩
      9:50 三平下
     10:15 三平峠
     11:20 一之瀬休憩所・・・・・小休憩(小屋で作ってもらったおにぎりランチを食べる)
     12:10 大清水ゴール
     13:00 定期バスで戸倉駐車場へ
     13:30 マイカーで完歩できたお礼に次の宿泊箇所(嬬恋)へ出かける

  5.写真&コメント
     尾瀬戸倉の街並み(定期バス停付近)
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     定期バスで鳩待峠に着く(鳩待山荘前)
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     グリーンの泥落としマットで靴底に付着している植物種を落として入山開始。
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     階段状の石畳を下りてゆくとかすかに沢の音が聞こえてくる
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   沢の音や鳥のさえずりをBGMに木道を快適に下る
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     樹林帯のなか緩やかな下り坂を歩くとクマよけのベルが供えてある  
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     大きな落石を避けて木道を進む  
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     やがて川上川に架かる橋を渡る
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山の鼻ビジターセンターが見えてくる
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山の鼻には3軒の山小屋の他、キャンプ場もあるがウイークデーなので賑わいはなく静かだ。ビジターセンター前で記念のツーショット
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     早めの昼食を摂り、いよいよ尾瀬ヶ原へ。
     遠くに燧ケ岳を見ながら湿原の中を一筋に延びる木道を歩く。

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振り返ると至仏山がくっきり見える。

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     上田代は池塘が多く見られる。
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     牛首分岐付近で(至仏山をバックに)誰もいない独り占めの尾瀬ヶ原だ。
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     ヨッピ川に架かるヨッピ吊り橋を渡る。
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    川沿いに茂るヨシの草むらを抜けると視界が開けヨシツ堀田代にでるが、木道の右下に熊と思われる足跡が・・・・
    しかも足跡は新しい。近くにツキノワグマがいるのかもしれない。
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     しばらく行くと今度は木道に糞が・・・やばい!
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    不安に駆られながらしばらく歩くと東電小屋が見えてくる。ほっとする!

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     東電小屋で一休みした後、赤田代分岐を右折し見晴を目指す。
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     見晴(下田代十字路)に着くと、予約してある弥四郎小屋は目の前だ。
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     ここの山小屋は平日、混んでいなければ個室が利用できる。4畳半の部屋だけどゆっくりくつろげる。
     4~5人が一度に入れる入れる風呂の窓からは、歩いてきた尾瀬ヶ原を眺めながら汗を流す。
     夕食は食堂で他のグループと同席になるが、素敵な出会いがあった。
     同じテーブルに神奈川県から同じコースを歩いてこられた、小学生の児童とお父さんの二人連れ。そして大清水
     から入山された若いご夫婦。食事中、いろいろな話を聞かせてもらい楽しいひと時が過ぎた。
     夕食のメニューです。
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     山小屋の夜は長い。テレビは勿論、コンセントもなく携帯電話も繋がらない。消灯は9時だ。
     外は雷が鳴り激しく雨が降っている。いつしか消灯時間前に夢の世界に・・・・。
     翌朝、4時30分に寒さを覚え目が覚める。気温は15度寒いはずだ。
     外を見ると一面に深い霧が立ち込めている。5時過ぎに小屋の周辺を散歩してくる。
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しばらくして霧が晴れてくる
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     午前6時、朝食の時間だ。朝食のメニューです。
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     朝食を済ませ、早々にお世話になった小屋を出て尾瀬沼を目指しす。尾瀬沼林道は霧に包まれ、木漏れ日が
     やさしく快適な二日目のスタートだ。
     ここから白砂峠を目指し、265mの登り坂をゆっくり歩く。
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     尾瀬沼林道はいろんな樹木が楽しめる。
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     石を抱いた老木も見ることができる。
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     ごろ石の道も楽しい。
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       こんな大きな落石が道を塞いでいた。
     
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     標高1680mの白砂峠に着く
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     峠から急な下り坂をこなすと白砂湿原が開ける。
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    湿原は静かで池塘は鏡のように森や空を写していた。
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     湿原に見とれながらしばらく歩くと尾瀬沼が見えてくる。沼尻休憩所があり大学生のワンダーフォーゲルの
     グループが休んでいた。
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     尾瀬沼を眺めながら小休憩し一息つく。
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     ここから尾瀬沼林道北岸道を歩くが、針葉樹林帯と小さな湿原が繰り返し現れる。樹幹越しに見える尾瀬沼は
     美しい。
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    ナナカマドが一部、紅葉していて秋の気配も感じられる。
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     やがて広大な大江湿原に出る。湿原全体にキンコウカの黄色い花が咲き誇っていた。
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     大江湿原からしばらく歩くと長蔵小屋やビジターセンターがある尾瀬沼キャンプ場に着く。
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     ここも閑散としていたが、昨夕、同席した父子に再会する。小学3年生の男児、頑張ってるね~。
     小休憩後、三平下を目指す。
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     三平下には尾瀬沼休憩所がある。
     この辺りから雨がポツリポツリ降ってくる。雨具を着けるまでもなく、折りたたみ傘をさして歩く。
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     ここで尾瀬沼と別れ三平峠を目指して登る。途中、こんな根張りの林道を歩く。
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     三平峠(標高1762m)今回のルートで最も高い場所だ。
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     ここから大清水まで標高差が580mもある長~い下り坂を歩くが、道も険しくふくらはぎがパンパンになるし、
     爪先が痛む。ここまでよく頑張って歩いていた連れ合いもダウン寸前だ。
     したがって写真を撮る余裕も失せる。 途中、石清水で冷たい湧水を補給する。
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     片品川の渓流も疲れを癒してくれる。
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     一之瀬休憩所の入り口にも泥落としマットがある。
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     一之瀬休憩所からは砂利の林道がダラダラと約4㎞続くが、思った以上に長く歩いたように感じる。
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     今回のゴール先、「大清水」が見えてくる。
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     休憩所で定期バスが来るまで弥四郎小屋で作ってもらったおにぎりランチセットをいただく。
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     ここのバス停から戸倉駐車場へ定期バスで戻った。
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        全行程27kmの縦断コースを完歩した充実感でいっぱいの気分でバスに揺られていた。

   ウオーキング途中で出会った花は以下のとおりです。中には秋に咲く花もあり尾瀬の秋はもうすぐだ。
   

   ≪尾瀬の花たち≫
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by pckuri | 2014-08-10 20:28 | その他 | Comments(4)
Commented by 夏のひまわり at 2014-08-10 20:47 x
kuriさん、お帰りなさい!
なんとか天気はもったようですね!
静かな尾瀬を満喫されたようで、よかったですね!
私は一日目が長蔵小屋、二日目が見晴にある檜枝岐小屋でしたよ。
Commented by pckuri at 2014-08-11 08:22
夏のひまわりさんは燧ケ岳や至仏山を登られたんですね。2泊でもきつい日程だったのでは?
今回、台風11号の影響で荒れ模様の天気になるのではと、長靴も用意していったのですが、雨具さえ着けることはなかったです。
ウイークデーにゆっくりペースで歩いたので夏の尾瀬を十分、満足できました。
Commented by 夏のひまわり at 2014-08-13 05:53 x
花の写真、スゴーイ!!!!!
構図がすばらしい!!!!
私は日の丸写真になってしまって、単なる記録写真になってしまいます。
こんな構図で撮れるようになるには、どこかで講習でも受けなきゃならないかな?
それとも、kuriさんの持って生まれたセンス?
ちょっとでも、kuriさんのセンスをまねしたいです。
Commented by pckuri at 2014-08-13 09:01
夏のひまわりさん 花の名前はニッコウキスゲかワレモコウぐらいしか知りませんが、この時期、結構いろんな花が咲いていました。
デジカメのマクロで撮り、帰ってから編集ソフトで好きな構図でトリミングしただけですよ。


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